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EVENT REPORT

イベントレポート

蝶花楼桃花 「桃組」制作発表に登壇!

落語の定席(じょうせき)興行「桃組」の制作発表が浅草演芸ホール4階の東洋館にて開催され、主任(番組の最後に登場、いわゆるトリをとる芸人)を務める蝶花楼桃花が、同会場の松倉由幸代表、出演する女性芸人らとともに登壇しました。
 
この興行は、首都圏の寄席(よせ=常設の演芸専用劇場)では定席興行史上初の全出演者を女性芸人で構成する、“演芸界の雛祭り”と銘打ったものです。昨年7月に、真打昇進から史上最速の4か月で主任を務めた桃花にとって二度目の主任興行となります。
「これまでの寄席の歴史にはない、画期的な番組で開催したい」という桃花自身の発案により、女性芸人だけの企画が実現しました。
 
ステージに登壇した桃花は、「寄席の流れ全てを楽しんでもらえるようなプログラムを考えていただきました。この興行を盛り上げていただければと思います」と挨拶。この興行の企画に至った経緯について「寄席には現状以上に可能性はあるのではないかと感じ、企画を提案させていただきました」と育ててもらった寄席にリスペクトを示しつつ、企画意図を説明しました。
続けて興行名や出演するメンバーについて、「出演者がすべて女性であることと、開催が3月ということで桃の節句にちなみ“桃組”と名付けさせていただきました。出演するメンバーは、単に女性ということを個性として戦っているわけではなく、一人一人が素晴らしい芸を持った演者が集まりました」と志を同じくする素晴らしいメンバーとともにこの興行を迎える喜びを語りました。
 
企画を進めるうえで難しかった点について「理事会に企画を提出してご検討いただく時が一番難しかったです。最終的には満場一致で理解してくださったので嬉しかったです」とコメント。
この興行を開催するにあたっての目標を聞かれると、「開催できることは嬉しいですが、それ以上に定着させることが目標です。女性のみで構成される興行が、珍しいものではないようにすることが成功と言えるのではないかと思います」と先々を見据えた興行に賭ける想いを口にしました。
 
会見当日の楽屋の雰囲気について「私の同期や後輩に集まって頂いたので、ワイワイと女子会のような雰囲気があります。女性だけで大人数集まることがないので、テンションが上がります」と話しました。また、衣装について聞かれ「みんなで色が被らないように相談しましたが、私はピンクを最初に選びました!」と笑顔で語りました。
 
桃花の師匠である春風亭小朝さんへの報告はどのようにしたか聞かれ、「発案の段階から師匠には相談しておりました。本日の制作発表も応援してくれています」と尊敬する師匠とのやり取りを明かしました。
今後の女性落語家について「女性落語家の後輩が増えました。今後もどんどん増えるのではないかと考えております。女性落語家が珍しいものではなくなり、“女性”ということだけが個性にならないことが叶ってきており嬉しく思います」と語り、笑顔を見せました。

最後に本公演への意気込みについて「まずは、皆さんに来ていただくことが第一目標です。寄席の魅力を詰め込んでおりますので、落語がお好きな方も、初めて寄席にいらっしゃる方も楽しんでいただけると思います。また主任として、しっかりトリを務めさせていただきます!」とアピールし、締め括りました。

「桃組」公演は3月1日(水)~10日(金)夜の部、浅草演芸ホールにて開催です。
是非寄席へお越しください!

(2023/1/28)

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