黒沢ともよ 映画『クラユカバ』初日舞台挨拶に登壇!
全国上映中の長編アニメーション映画『クラユカバ』の初日舞台挨拶が丸の内TOEIにて行われ、本作に出演する黒沢ともよが、共演する神田伯山さん、芹澤優さん、坂本頼光さん、塚原重義監督と共に登壇しました。
本作は、塚原監督の初の長編アニメーション映画で、構想から10年の時を経て完成。ファンタジア国際映画祭に出品され、長編アニメーション部門の「観客賞・金賞」を受賞し高い評価を集めました。
物語では、世間を惑わす“集団失踪”の怪奇に、探偵・荘太郎(神田さん)が対峙することに。手がかりを求めて、探偵が街の地下領域“クラガリ”へと潜り込むと、そこで黒鐵の装甲列車とその指揮官タンネ(黒沢)と邂逅し―。
黒沢は《タンネ》を演じます。
ステージに登壇した黒沢は、本作を観た感想として、「ものすごく世界観が独特ですよね。昔よくあった近所のデパートのお化け屋敷みたいで」と例えた上で、そのお化け屋敷も「怖いだけではなくて、幼かった私には分からない大人同士では通じ合う物語性みたいなものがあったのかなと思っていて…この作品も全ての年齢の皆さんがそれぞれの楽しみ方で観てもらえる素敵な作品だと思います」と魅力をアピールしました。
本作で主人公・荘太郎を演じた神田伯山さんについて、「とても尊敬してやまない方ですので、共演できることが嬉しかったです」とコメント。続けて、「監督のルーツに古き良き日本映画があるということもあり、日本映画ならではの語りの多い構成で…あまりセリフで言わない昨今のスタイルでは珍しく、“よう喋る”作品でした」と説明した上で、「先に収録を済ませていた伯山さんの声を聞きながらの収録だったので、勉強しているみたいと思いながら収録できて、学びの時間でした!」と笑顔を見せました。
また、伯山さんはじっくり時間を掛けながらの収録だったいう一方で、黒沢はタイトな収録スケジュールだったようで、「一瞬で録らなきゃいけなくて…少し間違えると最後までセリフを言わせてもらえず、『はい、一旦止めます』みたいな(笑)勉強の多い現場でした」とアフレコエピソードを明かしました。
さらに、難しかったシーンやセリフは何か聞かれた黒沢は、「私は『クラガリにひかれるな!』のセリフをしこたま録り直させていただきました。象徴的なセリフなので大切にということで、それが印象的です」と話し、また「アニメでは歌うように喋るってなかなかないので…元々落語や講談が凄く好きだったこともあり、喋っていて気持ちのいい音の運びでした」と本作ならではのアフレコの様子を語りました。
タンネ役の黒沢とサキ役の芹澤さんは、オーディション時には反対の役を演じていたようで、黒沢は「普段は、私がサキのような女の子を演じる機会が多くて、優ちゃんの方がすっとした女の子の役が多いので、今回新たな機会をいただけた気がして嬉しかったです」と明かし、司会者から「ぴったりとハマっていました」と言われると、「よかった!」と安堵の表情を見せていました。
映画『クラユカバ』は、全国公開中です。
是非劇場でご覧ください!
(2024/4/12)