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イベントレポート

上白石萌音 「第30回読売演劇大賞」贈賞式に登壇!

「第30回読売演劇大賞」の贈賞式が2月24日に帝国ホテルで開催され、最優秀女優賞を受賞した上白石萌音が登壇しました。
 
読売演劇大賞は、演劇文化の振興のために1992年に創設。選考委員のノミネート、投票委員の投票という2段階を経て、作品、男優、女優、演出家、スタッフの5部門の年間最優秀賞が決定します。この他、新人を顕彰する杉村春子賞や、長年の功績や優れた企画を顕彰する芸術栄誉賞を設けられています。
  
ステージに登壇した上白石は「身に余る賞を頂き大変恐縮です。ありがとうございます」と挨拶。
「『千と千尋の神隠し』『ダディ・ロング・レッグズ』の両作品で導いてくださった演出家のジョン・ケアードさんをはじめスタッフの皆さま、コロナ禍により何度も足止めされながらも皆で走り抜けた愛して止まないキャストの皆さま、劇場へお越しくださった全てのお客様に御礼を申し上げます」と感謝を述べました。
「私は幼い頃から舞台が大好きで、小学生のころから将来の夢は舞台俳優になることでした。そんな甘い世界ではないと、夢をキッパリと諦めたこともありましたが、数々の尊いご縁と幸運に恵まれ今があります。一つ一つの出会いに心から感謝しております」と現在に至る思いを口にしました。
 
「憧れ続けていた世界はやはり甘くなくて、今も稽古の真っ最中ではございますが、毎日悩むことばかりです。上手くいかないことの方が多くて、今日も稽古場からどうしたものかと首を捻りながらこの会場に参りました」と試行錯誤していることを明かしつつも、「焦りや悔しささえも私にとっては大きな喜びです。子供の頃から大好きだった演劇に携われているという幸せが、どんな困難があっても私を引っ張ってくれています」と夢の舞台に立っていることの喜びを語りました。
 
最後に「たくさんの方が心血を注いで生の時間を紡ぎ出していく演劇が私は大好きです。今はまだカンパニーの皆さんに助けていただいて学ばせていただくことばかりですが、私もいつかは誰かに手を差し伸べられるようになりたいです。また、それくらい長くお芝居を続けていられたら幸せだなと思っております。この賞に泥を塗ってしまわぬように益々精進致します。本当にありがとうございました」と決意を新たにしてスピーチを締め括りました。
 
各賞の表彰の後には、30回を記念して受賞者による歌唱パフォーマンスが行われ、上白石はミュージカル「ダディ・ロング・レッグズ」の劇中曲「幸せの秘密」を披露しました。

(2023/2/24)

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