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EVENT REPORT

イベントレポート

瀬奈じゅん エッセイ「ちいさな大きなたからもの」発刊記念トークショーに登壇!

瀬奈じゅんと夫の千田真司さんによる初エッセイ『ちいさな大きなたからもの』が12月3日に発売されることに先立ち、12月1日に代官山蔦屋書店3号館2階代官山Sessionにて発刊記念トークショーが開催され、瀬奈じゅんと千田真司さんが登壇しました!

本書は、瀬奈と千田さん夫婦の長く辛い不妊治療の日々を乗り越え、特別養子縁組で生後5日の子どもを迎え、家族として歩んでいくことの葛藤と喜びの日々を綴ったノンフィクション・エッセイ。

イベント前には囲み取材が行われ、出版のきっかけとして、瀬奈は「少しでも多くの方に、特別養子縁組制度の正しい知識を知っていただきたいという想いがあって、そのきっかけになればいいなと思い出版を決意しました」と想いを語りました。
また、「特別養子縁組ならではの悩みや考えはありますが、子どもを育てる親として葛藤している姿に共感できる部分もあると思うので、日常の部分にも注目してほしいです」と本の読みどころを伝え、「今現在、不妊治療を頑張っている方はもちろん、お子さんを育てていらっしゃるお母様や御年配の方、これから未来を背負っていく中高生の方にも、是非読んでいただきたいです」と語りました。

息子さんは現在、絶賛イヤイヤ期ということで、「お風呂も着替えもご飯も、何をするにも嫌みたいで…最近は彼がやりたいと思うペースをギリギリまで待つようにしています」と試行錯誤をしていることを明かしながらも、「食べ物の好き嫌いはそこまでないんですけど、むらはあって…昨日は人参を食べたけど今日は食べないということもあります。でも、私が煮た大根はずっと食べてくれています!」と笑顔を見せました。

最後に、不妊治療中の方へ向けて、「私は不妊治療のやめ時が難しかったんです。この本を通して、特別養子縁組の正しい知識を知っていただき、選択肢のひとつとして道が開けるきっかけになればいいなと思います。私たちは血のつながっている子どもという部分では夢をかなえることはできませんでしたが、今こうして幸せに家族として過ごしているので、そんな家族のカタチもありますということをお伝えしたいです」とメッセージを送り、締めくくりました。

その後行われたトークショーでは、本の出版を決めたときの気持ちや制作過程のお話、不妊治療中の夫婦のやり取りや現在の子育てについてなどのトークを展開。

本の制作過程で、数日間にわたって振り返る作業としたようで、そのエピソードとして「不妊治療中に、主人から特別養子縁組というものがあるんだよと聞いて、心の中では、『今こんなに頑張っているのに何でそんなこと言うんだろう』って思っていたけれど、主人のことは信頼しているので、その言葉をのみ込んだと今までのインタビューでは語っていたんです。でも実は、その言葉を全部主人に言ってたみたいなんですよ(笑)不妊治療中には飲んでる薬の影響で心身ともに限界がきていて、その時の記憶が曖昧なんです。自分でもびっくりでした!」と話し、会場の笑いを誘いました。

息子さんと親子だなと感じる瞬間は何か聞かれると、瀬奈と同様に几帳面に整理整頓をするところが似ているようで、「私はご飯を食べている時、お皿が空になったら、食事中でもそのお皿を下げて洗うんです。すると、息子は食べ終わったお皿を私に渡すようになったんです。これはマズイ!と思って…将来彼女ができたときに、空いたお皿を彼女に渡したら、息子の株が下がると思うので、そこは気を付けようと思っています(笑)」と笑顔で語りました。

そして、最後に「息子が大きくなったときに、特別養子縁組が特別視されない世の中になっていますようにという願いを込めて、この1冊をお届けしたいと思っています」とメッセージを送りました。

(2019/12/1)

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