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EVENT REPORT

イベントレポート

瀬奈じゅん NHK名古屋放送局 トークイベント「“家族”ってなんだろう?特別養子縁組の夫婦からのメッセージ」に登壇!

NHK名古屋放送局が主催する、#わたしにできること~未来へ1歩~ スペシャルトークイベント「“家族”ってなんだろう? 特別養子縁組の夫婦からのメッセージ」が、11月1日にNHK名古屋放送センタービルにて行われ、瀬奈じゅん・千田真司さんが夫婦で東京からリモート出演しました。

ふたりは特別養子縁組で男の子を授かったため、自身の経験談や想いを語るイベントとなりました。
現在は3歳になった息子さんの成長に日々驚きながらも、毎日愛おしさを感じているというふたりは、息子さんを迎える前に2年以上にわたる不妊治療を経験。その当時を振り返り、瀬奈は「精神的にも肉体的にも辛い日々でしたが、あの経験があったからこそ、今こうして息子と幸せな日々を過ごせています。今まさに不妊治療に取り組んでいる方もいらっしゃると思いますが、必ずゴールにたどり着けるし、自分たちなりの幸せが見つかると思いますので、頑張っていただきたいです」と実体験をもとにエールを送りました。

不妊治療をスタートしてから半年ほど経ったころに、千田さん方から特別養子縁組の話を提案したようで、千田さんは「近くでみていて、妻が精神的にも辛いというのが分かっていました。いつかどこかで妻の助けになればという想いで、不妊治療の末に子供を授かれなくても、血の繋がりに拘らずに家族になるという選択肢も自分は考えられるよという気持ちを伝えました」と説明。瀬奈は、その言葉を聞いたときは戸惑いつつも、「主人のことは信頼しているし、主人がそれを伝えることも勇気がいることだと感じていたので、特別養子縁組が選択肢のひとつとしてあるということは頭の中に置いておきました」と当時を振り返りました。

実際に特別養子縁組で子供を迎え入れることを決意し、生後5日の息子さんと初対面した日のことは鮮明に覚えているという瀬奈は、「息子はミルクを飲むのが下手だと聞いていて、初対面の日、ミルクを飲ませるコツをレクチャーしてもらうために早めに病院に行ったんです。でも何となくできるような気がして、コツもなく普通に飲ませてみたら、ゴクゴクと飲んでくれて…私のことを待っていてくれたんだなと感動しました」と笑顔で家族になった瞬間を明かしました。

そして、特別養子縁組にとって重要なテーマなひとつである真実告知について、夫婦ふたりともまだ生後半年くらいの頃から、伝える練習も兼ねて息子さんに話しているようで、瀬奈は「『私はあなたを産んであげられなかったから、他の女の人があなたを産んでくれたのよ』と話しています。あとは、特別養子縁組の絵本があって、それを読ませながら、『あなたもこういう風に家にきたんだよ』と伝えています」とコメント。千田さんも「真実告知は大きなイベントという捉え方ではなくて、長い期間をかけて子どもと話していくものだと思っていて…誰から生まれてどうやって私たちのところに来たのかという事実を伝えるというより、それでも私たちは愛し合っていて家族なんだということを息子と共有していきたいと思っています」と語りました。

最後に、瀬奈は「血が繋がっている、いないに関わらず、全ての家庭が幸せに暮らしていける社会になるように、私にできることを考えて、皆様と一緒に良い未来をつくっていきたいです。少しでも幸せな子どもたちの笑顔が増える世の中になったらいいなと思っています」とメッセージを送りました。

(2020/11/1)

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