2026年2月26日に明治座にて開幕する舞台「大地の子」の製作発表が都内会場にて行われ、本作に出演する上白石萌歌が、共演する井上芳雄さん、奈緒さん、山西惇さん、益岡徹さんと共に登壇しました。

本作は、数々の大作を世に送り出している山崎豊子さんによる同名小説の舞台化作品。
戦争孤児となった少年が、死線をさまよう苦難を経て、中国人教師に拾われ、中国人「陸一心」（ルーイーシン）として育てられる。しかし、成人した一心を文化大革命に伴う大きな時代のうねりが襲い―。
戦争孤児となった陸一心の波乱万丈の半生を描いた物語です。

この日は会見の冒頭でプロモーション映像が上映され、赤い大地が印象的な壮大の映像を見て、上白石は「これを本編で流してもいいのではというほど壮大です。見ていて背筋が伸びて、鼓舞されるような気持ちになりました」と身に締まる思いを口にしつつ、「栗山さんは“赤”を大切にされる印象があります。血潮、大地、たぎるような赤が、今作でもヒントになるように感じました」とコメント。

また、本作のオファーをいただいた時には、「私に務まるだろうかという気持ちがありました。でも、栗山さんは私にとって演劇の神様のような存在なので、再びご一緒できることが嬉しかったですし、親戚のお兄さんのような存在の井上さんとまた共演できることも心強く思います」と率直な思いを明かしました。

原作小説やドラマ、漫画など全て見たという上白石は、作品に印象について、「心が痛む場面が続くのに、読み終えたあとに温かさと清々しさが広がるような作品でした」と語り、「一心は過酷な運命に翻弄されますが、彼に手を差し伸べる人がたくさんいて、その差し伸べられた手をしっかりと握って自分の人生をひたむきに歩んでいく姿に感銘を受けました。私も手を差し伸べる一人として、最後まで役に向き合いたいと思います」と意気込みました。

そして、本作は中国が舞台の作品ということで、「日本語で紡がれていく物語ですが、役名などの固有名詞は中国語で発音している部分もあって。大学で中国語を少し学びましたが、同じ読み方でもアクセントで意味が変わるので復習しようと思います」と挑戦したいことを明かしました。

最後に、自身と同年代の方へ向けて、「戦争を経験した世代が少なくなる今、役者が“語り部”となって伝えるべき物語があると思っています。演劇には、劇場で肌で感じられるものがたくさんあります。私たちが“生きた実感”を伴って、皆さんに『大地の子』をお届けしたいと思います。劇場に足を運んでいただけたら嬉しいです」とメッセージを送り、会見を締めくくりました。

是非ご注目ください！

＜公演概要＞
2026年2月26日（木）～3月17日（火）／明治座

（2025/11/27）