全国公開中の映画『トリツカレ男』の初日舞台挨拶が新宿ピカデリーにて行われ、本作に出演する上白石萌歌が、共演する佐野晶哉さん、柿澤勇人さん、山本高広さん、主題歌を担当したAwesome City Clubさん、そしてメガホンを取った髙橋渉監督と共に登壇しました。
長年愛されている、いしいしんじさんによる同名小説を原作とする本作。
ひとたび何かに夢中になると、ほかのことが目に入らなくなってしまうため、周囲から“トリツカレ男”と呼ばれている主人公・ジュゼッペ（佐野晶哉さん）。ある日、公園で風船売りをしているヒロイン・ペチカ（上白石萌歌）に一目惚れ。心に悲しみを抱えるペチカのために、彼女が抱える心配事を、これまでとりつかれた数々の技を使ってこっそり解決していく、せつなく眩しい、まじりけなしのラブ・ストーリーです。
上白石は、ヒロイン《ペチカ》の声を担当します。

この日は自身が演じたペチカに合わせて、赤いワンピースの衣装を身にまといステージに登壇した上白石。「シンクロ率高いですよね？」と嬉しそうな笑顔を見せました。
温かな陽気となったこの日の東京の気候に絡めて、「この作品の温かさが世界に浸透しているんだなと思えました。世界が“トリツカレ日和”なんだと肌で感じています！」と語り、晴やかな気持ちが溢れている様子でした。

好きなシーンがありすぎるという上白石は、改めて注目ポイントについて聞かれると、「季節の描写がたくさんあって、春夏秋冬と移り変わっていくんです。本編の９８分の中でちゃんと時間の流れを感じられるところが好きです」とコメント。「キャラクターはもちろんですが、どのシーンも絵が本当に美しいんです。額装にして家に飾りたいくらいです。その1つ1つに皆さんも心奪われて欲しいです」と熱くアピールしました。

さらにこの日は、劇中歌『ファンファーレ ～恋に浮かれて～』のために考案されたオリジナルダンスを、佐野さんと柿澤さんのレクチャーのもと、集まったお客さんと一緒に踊ることに。会場は一体となって歌い踊り、大いに盛り上がりました。

最後に、「まじりけの無いピュアな真心や〜、愛、ひたむきな気持ちがたくさん詰まった作品です。切り口はすごくポップですが、大人なビターな雰囲気もあったりして、多面的でいろんな顔がある作品だと思います」と改めて本作の魅力を語りつつ、「大人になるにつれて、何かに熱中することが出来なくなってくると思いますが、この作品を通して、何かに一生懸命に心を注ぐこととか、誰かをひたむきに思うことは素敵なことだと感じられると思います。最後までこの映画を楽しんで、心を温かくして帰っていただけたらと思います」とメッセージを送り、舞台挨拶を締めくくりました。

映画『トリツカレ男』は、全国で上映中です。
是非劇場でご覧ください！

（2025/11/7）