昆夏美・星風まどか ミュージカル「マリー・キュリー」囲み取材に登壇!
絶賛上演中のミュージカル「マリー・キュリー」の囲み取材が、天王洲 銀河劇場にて行われ、Wキャストで主演を務める昆夏美と星風まどかが、共演する松下優也さん、葛山信吾さん、鈴木瑛美子さん、石田ニコルさん、水田航生さん、雷太さん、そして演出の鈴木裕美さんと共に登壇しました。
本作は、男性科学者しかいなかった時代に、ノーベル賞を二度受賞した科学者、マリー・キュリーの物語です。歴史的事実と虚構を織り交ぜたファクションで、マリー・キュリーとその生涯に関わった人々との愛、友情、苦悩、信念を描いた傑作ミュージカルです。
いよいよ初日を迎え、昆は「緊張感ある朝を迎えています。稽古で必死に向き合ってきたことやカンパニーの皆さんを信じて、素敵な公演を務められるように頑張ってまいります」と心境を伝えました。
星風は、「いろんな感情が大きく渦巻いている状態です。マリー・キュリーさんの魂、そして作品の持つ心をお客様にお伝えできるように、鈴木裕美さんの教えを胸に、共演者の皆さんを信じて初日に挑みたいと思います」と意気込みを語りました。
マリー・キュリーは自身にとってどんな役になりそうか聞かれると、昆は「大きな壁が何枚もいろんな角度から向かってくるようで、とても挑戦だなと思っていました。稽古をしていても、よりその壁が分厚くなってきて、なかなか破れなくて、いろんなことを考える役でした」と自身にとって挑戦となる役だったようで、「それはマリー・キュリーにも通じるなと思っていて。マリーはいろんな壁が立ちはだかっても突き進むエネルギーを持っているので、勇気をもらうことができました。最後まで真摯に向き合えたら、新しい自分に出会えるかもしれないという私にとっては可能性が満ちた役でした」と並々ならぬ思いで本作に挑んでいることを明かしました。
一方で、星風は「マリー・キュリーと言う女性は志のある方なので、稽古中は自分なりにいろんな感情の引き出しを模索しながら臨んでいました」と同じく役に挑む思いを伝えつつ、「公演の1日1日を大切に、毎回生まれ変わるような気持ちで常に挑戦し続けたいと思います」と強い覚悟を語りました。
そんなマリー・キュリーを演じる上で、当初は彼女からは障害を乗り越えていく強さを感じたという昆は、「稽古を重ねていくうちに、マリーは一人では生きていけなかっただろうと思うようになりました。自分の探求心が実ったときの自分への愛、この世を良くしたいという愛など、決して“自分”だけではない人間だなと思います。舞台上でも、皆さんと心を通わせることを大切にしていきたいです」と役への向き合い方を明かしました。
星風も「初めは科学への愛だったのが、いろんな方に出会う中で、愛の原動力が増えていく感覚がありました。それは私も共感できるところなので、その感覚を大切にして演じていきたいです」とコメントしました。
また、男性科学者しかいなかった時代に奔走した女性科学者のお話ということで、昆は「現代でも“女性では活躍できない”という場面は残っていると思います」とした上で、とあるシーンで、馬鹿にする男性にマリーが勇気をもって啖呵をきるシーンに挙げ、「(演出の)裕美さんが稽古で仰っていた、『客席にいるお客様にも同じ思いを抱えた方がいらっしゃるだろうから、“マリーは私だ!”と思ってもらえるようにしようと。今もどこかの誰かが同じ状況かもしれない』という言葉が心に響きました」と象徴的なシーンに触れました。
これに関連して星風も、「マリーがその当時どんな思いで日々生きられていたかは計り知れないので、障害となる壁にぶつかる度に、私にはない感情の引き出しを開けています。いろんな感情を持って観てくださる方がいると思うので、寄り添いながら共感しながら演じていきたいです」と語りました。
最後に、昆は「いよいよ開幕し、新しいマリー・キュリーが生まれます。公演の度に新たな発見が出てくると思いますので、是非お客様にも違いを体感して楽しんでいただけたらと思います」とアピール。星風も「このような機会をいただけたこと、心から感謝しています。その思いを役としてお返しできるように、1公演1公演、心を込めて演じてまいります。最後まで全員が健康に千秋楽まで駆け抜けたいと思います」とメッセージを送り、締め括りました。
<公演概要>
2025年10月25日(土)~11月9日(日)/天王洲 銀河劇場
2025年11月28日(金)~11月30日(日)/梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ
(2025/10/25)
撮影:田中亜紀

